
白鳥とコウモリ ロケ地として公式に裏付けが取れたのは3か所ある。愛知県常滑市の常滑やきもの散歩道、安城市の三河安城駅、そして東京都江東区(門前仲町・清澄白河周辺)だ。岡崎・名古屋は、原作の舞台が愛知県内という大きな括りまでしか確認できず、函館は原作にも公式サイトにも手がかりが見つからなかった。
この記事には広告(PR)を含みます。結末には触れません。

公開が近づくほど、ロケ地の噂は増える。だが自治体や観光協会・フィルムコミッションが実際に「撮影しました」「ロケ地です」と書いているページは、検索結果に並ぶ数よりずっと少ない。この記事では、そうした公式の窓口だけを出典にする。
白鳥とコウモリ ロケ地|公式で確認できたのは3か所
愛知県と東京都の窓口を当たったところ、撮影・ロケ地としての裏付けがあったのは常滑市・安城市・江東区(東京都)の3か所だった。それぞれの中身は、後の見出しで詳しく扱う。
| 場所 | 確認できた出典 | 撮影の内容 |
|---|---|---|
| 常滑やきもの散歩道(常滑市) | とこなめ観光ナビ(とこなめ観光協会) | 町並みが作品の舞台のひとつと明記 |
| 三河安城駅(安城市) | 安城市公式サイト | 実際に同駅で撮影と明記 |
| 東京都江東区(門前仲町・清澄白河周辺) | KOTOフィルムコミッション(江東区観光協会) | 「ロケ地紹介パンフレット」を無料配布中(具体的な建物名は本文未公開) |
常滑やきもの散歩道|愛知県常滑市
とこなめ観光ナビは「常滑やきもの散歩道でも撮影が行われました!」という見出しで特集を組み、「1000年の歴史を誇るやきもののまち・常滑。その趣ある町並みが、作品の世界観を彩る重要な舞台のひとつとなっています。」と紹介している。更新日は2026年8月4日。土管や焼き物が積まれた坂道の町並みは、他の街では代わりが利かない。
行き方と所要時間の目安
出発点は、とこなめ観光案内所・常滑市陶磁器会館(愛知県常滑市栄町3-8)。名鉄常滑駅から東へ徒歩5〜10分ほど。ここで地図をもらってから散歩道に入ると迷いにくい。
散歩道は一本道ではなく、坂と路地が入り組んだエリア全体を指す。だから「ここが撮影地です」という単一の建物があるわけではない。町並みそのものがロケ地だと考えたほうが正確だ。
散歩道の成り立ちを知っておくと見え方が変わる
やきもの散歩道は、昭和初期ごろ最も栄えた窯業エリア一帯を指す。今も点在する煙突・窯・工場が、当時の様子を静かに伝えているという。土管坂や黒く焼けた板壁、路地に積まれた甕(かめ)は、セットではなく実際に使われてきたものが多い。作品の舞台として選ばれたのも、こうした「作られていない古さ」が理由のひとつだと考えられる。散歩道そのものの案内は【公式】やきもの散歩道(とこなめ観光協会常滑支部)に詳しい。
坂が多く、路地は入り組んでいる。歩きやすい靴で、少し時間に余裕を持って回るとよい。写真を撮るなら、住んでいる人の生活道でもあることを忘れずに、道の真ん中に立ち止まらないようにしたい。
いま公式に載っているのはここまで
とこなめ観光ナビの同じページには、撮影の舞台裏やロケエピソードといった詳しい情報は、映画公開後(2026年9月4日)に順次紹介する予定だと書かれている。つまり、どの角度から撮られたか、どのシーンで使われたかは、この記事の時点ではまだ自治体側も出し切っていない。公開後に情報が増えたら、この記事でも追記する。
出典:とこなめ観光ナビ。
三河安城駅と篠目町|愛知県安城市
安城市の公式サイトによると、白鳥とコウモリは愛知県と東京都を舞台に展開する物語で、安城市の「三河安城駅」と「篠目町」が作中に登場するという。9月4日公開の映画では、実際に三河安城駅で撮影も行われたと明記されている。
篠目町については、物語に登場する地名としての記載はあるが、篠目町そのものでロケが行われたとまでは書かれていない。撮影が確認できているのは、あくまで三河安城駅だけだ。
三河安城駅は、東海道新幹線と東海道本線(在来線)の両方が停車する駅だ。JR東海の公式サイトでも「路線名:東海道新幹線/東海道本線」と案内されている。同じ安城市内には、東海道本線だけが停まる「安城駅」という別の駅もあるので、そちらと混同しないようにしたい。出典:安城市公式サイト「”白鳥とコウモリ”安城特別展」、JR東海公式サイト「三河安城駅」。
安城市の特別展|3か所で開催
映画の公開に合わせて、安城市は市内3か所で関連展示を行う。開催期間は2026年8月21日(金)から10月31日(土)まで、午前10時から午後8時。会場は次の3か所だ。
- 安城市観光案内所 キーポート
- 三河安城駅 東海道本線改札前展示コーナー(8月21日〜10月31日)
- 安城市図書情報館 2階展示コーナー(8月29日〜10月22日)
三河安城駅の展示コーナーでは映画の台本、図書情報館では東野圭吾の書籍や安城市が舞台となった本を展示するという。駅の改札前という誰でも通れる場所に展示があるのは、旅の途中に立ち寄りやすい。
問い合わせ先は産業部商工課商業観光係(電話 0566-71-2235)。終了時期は変更される場合があると公式サイトに注記があるので、訪れる直前に公式サイトで最新の会期を確認してほしい。
門前仲町・清澄白河周辺|東京都江東区
江東区の撮影支援窓口は、KOTOフィルムコミッション(一般社団法人江東区観光協会内)である。2026年8月31日付の新着情報で「映画『白鳥とコウモリ』ロケ地紹介パンフレット配布中!」と発表している。発行部数は9,000部。配布場所は次のとおりだ。
- 江東区観光協会 事務所
- 深川東京モダン館
- 江東区役所
- 富岡八幡宮
- 区内文化センター
- イトーヨーカドー木場店(9月2日以降)
- 都営大江戸線「門前仲町」駅ラック(9月3日以降)
- 都営大江戸線「清澄白河」駅ラック(9月3日以降)
駅のラックにパンフレットを置くということは、江東区内、とりわけ門前仲町・清澄白河の周辺に、本作と関係のある場所があると考えるのが自然だ。ただし、パンフレットの中身(具体的にどの通り・どの建物か)までは、KOTOフィルムコミッションのこの記事だけでは分からない。パンフレットを実際に手に取れば、もっと具体的な場所が分かるはずだ。
出典:KOTOフィルムコミッション「映画『白鳥とコウモリ』ロケ地紹介パンフレット配布中!」。
岡崎・名古屋・函館|地名ごとに、公式情報を確かめた
「白鳥とコウモリ ロケ地」で検索すると、常滑・安城・江東区以外の地名も見かける。ここでは、それぞれ何を確認できて、何を確認できなかったかを分けて書く。
岡崎・東岡崎、名古屋
幻冬舎公式のあらすじには、原作小説の1984年の事件について「一九八四年に愛知で起きた金融業者殺害事件」と書かれている。1984年の事件の舞台が愛知県内であることは、ここで確認できる。岡崎市・名古屋市はどちらも愛知県内なので、検索で挙げられているのは的外れではない。
ただし、事件現場が具体的に「東岡崎」や「名古屋鉄道」だったかどうかまでは、幻冬舎公式のあらすじ文からは確認できなかった。岡崎フィルムコミッション、なごや・ロケーション・ナビ(名古屋市の撮影支援窓口)のどちらにも、本作の撮影実績としての掲載は見当たらなかった。
参考:岡崎フィルムコミッション、なごや・ロケーション・ナビ。どちらも実績一覧を自分で確認できる。
函館
函館は、幻冬舎公式のあらすじにも、映画公式サイトにも出てこない。函館フィルムコミッションの公式サイトは今回アクセスできず確認できなかった(未測定)が、そもそも原作に無い地名なので、他の作品と混同されている可能性が高い。
なぜここまで分けて書くか
同じ「確認できなかった」でも、中身は一様ではない。岡崎・名古屋は愛知県内という大きな括りまでは裏付けが取れ、函館は原作にすら出てこない。根拠のない地名を並べるより、確認できた範囲とできなかった範囲を分けて書くほうが読者の役に立つ。
その町で誰と誰が交わるのかは、白鳥とコウモリ 相関図|加害者の家族と被害者の遺族はなぜ組む?映画版9人に6本の線として並べている。
常滑・安城・江東区、位置関係と回り方
白鳥とコウモリのロケ地は、愛知県2か所と東京都1か所に分かれている。常滑市は知多半島の付け根、中部国際空港(セントレア)に近い。安城市は名古屋の東、豊田市の南に位置する内陸の街だ。江東区の門前仲町・清澄白河は東京都心の東側にあり、愛知の2か所とは別の日に訪れることになる。
| 場所 | エリア | 最寄りの起点 |
|---|---|---|
| 常滑やきもの散歩道 | 知多半島(常滑市) | 名鉄常滑駅 |
| 三河安城駅 | 西三河(安城市) | JR東海道新幹線・東海道本線 三河安城駅 |
| 門前仲町・清澄白河周辺 | 東京都江東区 | 都営大江戸線 門前仲町駅/清澄白河駅 |
常滑と安城は、公共交通機関だけで結ぶと乗り換えが必要な距離にある。1日で両方のロケ地を巡るなら、事前にルートを決めておくと動きやすい。
公開後に増える見込み
とこなめ観光ナビが「公開後に順次紹介する予定」と書いている以上、常滑側の情報はこれから増える。安城市図書情報館のコラボ展示も、公開に合わせて動く企画だ。江東区のパンフレットも、9月2日以降に配布場所が広がる予定になっている。
2026年9月4日の公開後、松竹の公式サイトや3自治体・KOTOフィルムコミッションのページに動きがあれば、この記事も更新する。
原作と、似た構図の作品を読んでおくなら
原作は東野圭吾の小説で、幻冬舎から出ている。幻冬舎文庫版は上下巻、2024年4月3日発売。最初の刊行は2021年。
東野圭吾は「しかし本作はそこが始まりで、被害者遺族と加害者家族の苦悩がストーリーの中心となっています。」と話している。コメントの全文は映画『白鳥とコウモリ』公式サイトに載っている。
町並みを長回しでどう見せているかが気になったら、長回しとは|映画史の代表作と個人で撮る撮影手順のほうが詳しい。
原作を先に読むかどうかで迷ったら、上下巻の重さで判断するのも一つの手だ。常滑や安城を訪ねる予定があるなら、移動時間に読み進めておくと、作中の地名と実際の景色を答え合わせしながら旅ができる。
加害者の家族と被害者の遺族が向き合う社会派の作りは、東野圭吾作品の外にもある。
- 告白(湊かなえ)書評|語り手が入れ替わる社会派
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予告編と公式アカウント
上映劇場や上映時間は松竹公式サイトの作品ページで確認できる。常滑・安城・江東区の続報、撮影の裏話が出てくるとしたら、まずはこの2つのアカウントだ。映画「白鳥とコウモリ」公式X、同 公式Instagram。
よくある質問
Q1. 白鳥とコウモリのロケ地はどこですか
公式で確認できたのは、愛知県常滑市の常滑やきもの散歩道、安城市の三河安城駅、そして東京都江東区(門前仲町・清澄白河周辺)の3か所です。常滑はとこなめ観光ナビ、安城は安城市公式サイト、江東区はKOTOフィルムコミッションが、それぞれ公式に情報を出しています。
Q2. 常滑やきもの散歩道はどこから行けますか
出発点は、とこなめ観光案内所・常滑市陶磁器会館です。名鉄常滑駅から東へ徒歩5〜10分ほど。散歩道は坂と路地が入り組んだエリア全体で、単一の建物ではありません。
Q3. 三河安城駅がロケ地になっているのはなぜですか
安城市公式サイトによると、白鳥とコウモリは愛知県と東京都を舞台にした物語で、安城市の「三河安城駅」と「篠目町」が作中に登場するためです。映画では実際に三河安城駅で撮影が行われました。篠目町での撮影は明記されていません。三河安城駅は新幹線だけの駅ではなく、東海道本線(在来線)も停まります。
Q4. 安城市の展示はいつ、どこで見られますか
期間は2026年8月21日から10月31日まで(図書情報館のみ8月29日〜10月22日)です。会場は安城市観光案内所キーポート、三河安城駅東海道本線改札前展示コーナー、安城市図書情報館2階展示コーナーの3か所です。
Q5. 門前仲町や清澄白河もロケ地ですか
KOTOフィルムコミッション(江東区観光協会)が2026年8月31日付で「ロケ地紹介パンフレット」の配布を発表しています。配布場所には都営大江戸線「門前仲町」駅・「清澄白河」駅のラックが含まれます。江東区内に本作と関係のある場所があることは公式に確認できますが、具体的な建物名まではこの記事の時点では分かりません。
Q6. 岡崎や名古屋、函館もロケ地ですか
幻冬舎公式のあらすじで、1984年の事件が愛知県内で起きたことは確認できますが、岡崎・名古屋という具体的な地名までは確認できませんでした。岡崎フィルムコミッション、なごや・ロケーション・ナビにも本作の掲載は見当たりません。函館については、原作にも公式サイトにも地名として登場しないため、他作品との混同の可能性が高いです。
Q7. ロケ地の情報はもっと増えますか
増える見込みです。とこなめ観光ナビは、映画公開(2026年9月4日)後に撮影の舞台裏やエピソードを順次紹介する予定だと明記しています。江東区のパンフレットも、9月2日以降に配布場所が広がります。
現地までの移動時間に、原作をどう読むか
常滑と三河安城は、どちらも日帰りで回れる距離にある。行く前に原作を読むかどうかで、見える景色が変わる。
30代・名鉄で常滑まで行くつもり
名古屋から常滑までは名鉄で40分ほど。往復で文庫の上巻がちょうど1冊分進む距離だ。
60代・出かける前に荷物を減らしたい
聴き放題の対象なら、上下巻を1冊ずつ買わずに試せる。合わなければ、常滑や安城へ向かう車内で別の本に切り替えればいい。
20代・旅の前夜に読み切ろうとしがち
重い話なので、旅の前夜に一気に読むより、行きの車内で少しずつのほうが向いている。
原作は、この3つの形から選ぶ
幻冬舎文庫は上下巻に分かれている。行きに上巻だけ持って出る手もある。
上下をまとめて持っていきたい人に。帰りの車内で下巻に入れる
まず上巻だけ。荷物を軽くしたい日帰りの旅に
上巻を読み終えてから。二人が動き出すのはここから
東野圭吾の、まだ読んでいない代表作
同じ作者の別の作品を先に読んでおくと、この作家が事件のどこを書く人なのかが分かる。
加害者の弟として生きる話。この作品と正面から重なるのに、書き口はまったく違う
犯人が分かっている状態から始まる一冊。自供のあとに何が残るかを追う
ホテルを舞台にしたシリーズ4冊。場所が事件を決める書き方が近い
ガリレオ10冊。旅の移動時間が長い人に、まとめて持てる形で
場所が主役になる小説
常滑のように、町そのものが物語の一部になる小説がある。行き帰りの車内で読むと、外の景色と重なる。
人が身元を捨てて別の町へ移る話。地名が意味を持ってくる
駅前の便利屋が主人公。町の名前がそのまま題になっている
一つの建物に住む人たちの話。場所が変わらないぶん、人の変化が見える
ホールの中だけで進む物語。上下巻セットで、往復にちょうど収まる
同じ町を舞台にした続編。一度行った場所を、もう一度読む楽しみ方に向く
映像から入った人へ
映画を先に観てから原作を読む順番でも、この4冊は損をしない。映像で削られた部分が残っている。
語り手が入れ替わる構成。映像では出しきれない内側が文章にある
刑事の側から事件を追う一冊。捜査する側の視点も読んでおきたい人に
死神が人を見に来る連作。重い話のあとに置いておきたい
過去の一件が現在に戻ってくる型。加害と被害の距離を測り直す話
まとめ|白鳥とコウモリ ロケ地
- 公式で確認できたのは常滑やきもの散歩道(愛知県常滑市)、三河安城駅(愛知県安城市)、東京都江東区(門前仲町・清澄白河周辺)の3か所
- 常滑の出典はとこなめ観光ナビ、安城の出典は安城市公式サイトと安城市図書情報館、江東区の出典はKOTOフィルムコミッション
- 安城市の物語には三河安城駅と篠目町が登場するが、撮影が確認できているのは三河安城駅だけ
- 三河安城駅は新幹線と東海道本線(在来線)の両方が停まる駅
- 安城市の特別展は8月21日〜10月31日、3会場(観光案内所・駅改札前・図書情報館)で開催
- 江東区のロケ地紹介パンフレットは9,000部発行、門前仲町駅・清澄白河駅のラックにも9月3日以降置かれる
- 岡崎・名古屋は愛知県内という大きな括りまで、函館は原作にも出てこない地名
- とこなめ観光ナビ・KOTOフィルムコミッションはどちらも公開後に情報を追加する見込み
















